山形が誇る霊山 出羽三山。中でも東北仏教文化の中心にあり、国宝にも指定されている羽黒山 五重塔へ卯年御縁年特別記念としての投影を実施。 古来より出羽三山を巡ることは生まれ変わりの旅とされており、卯年にちなみうさぎとともに出羽三山に祀られた神仏を巡るイメージの映像を作成した。 羽黒山の修験道は難しい教えをなぞるのではなく、自ら考え感じることが修行であるため、作品にも見た人がそれぞれに考え、感じられる余白を残した。

秋田県湯沢市の夏の伝統行事「七夕絵どうろうまつり」に合わせ、2022年、2023年と2年続けてプロジェクションマッピングを実施。 秋田県指定有形文化財である明治時代の洋風官衙建築物『雄勝郡会議事堂記念館』を会場に、湯沢の町や歴史文化を光と映像で紹介した。 盗賊から民を守ったといういぬっ子や、災いから地域を守る鹿島様など、湯沢に古くから伝わる伝承をテーマに使用し、ストーリー脚本から制作。 鹿島様やいぬっ子が、大きな災いを具現化したモンスターに立ち向かい、みんなを守ってくれるという物語を映像にした。 映像内には地元の小学生たちが色を塗ってくれたいぬっ子や雄勝郡会議事堂記念館も登場する。町の方たちと一緒に作り上げた作品でもある。

世界一のクラゲ水族館 加茂水族館で、夜の水族館を貸し切り、巨大なクラゲの水槽「クラネタリウム」前で鶴岡市出身の歌舞伎役者 中村橋吾氏とのコラボレーション公演を実施。 海が汚れ悲しむ龍が泣き、怒るところから始まる物語を脚本から制作。 映像には巨大な龍神が出現する演出を織り交ぜ、迫力を追求した。 中村橋吾氏の創作歌舞伎、鼠ヶ関弁天太鼓や尺八、黒森歌舞伎・山五十川歌舞伎など伝統的な音楽と合わせることで、会場内に壮大な物語の世界を創り上げた。

出羽三山のひとつである羽黒山の山頂へ向かう石段の参道、祓川をはさんで流れ落ちる「須賀の滝」と、そして国宝羽黒山五重塔までの参道の3カ所にプロジェクションマッピングを実施。羽黒山の精神文化を紐解き、そして実際に展示されている、紋様を取り入れながら作品を制作。初めての取り組みに、多くの人が来場した。

酒田市八幡地域に位置し、山形県随一の落差を誇る63m、幅5mの玉簾の滝。 およそ1200年前、弘法大師が発見し命名したと言われており、かつては修験の場でもあった神秘的な滝に、「In to the light」というタイトルでイベントを実施した。デジタルアートで滝に新たな魅力を付与することを目的に実施。

国の文化財名勝であり別名「花の寺」とも呼ばれる鶴岡市羽黒町の国見山 玉川寺庭園。 2021年、2022年と2年続けて雪化粧した庭園にプロジェクションマッピングを実施。 自然の山から流れ落ちる滝を配し、大きな池を中心とした伝統ある庭園の魅力を活かしながら、光と映像と音の演出した。庄内の四季をテーマに、抽象化しデジタルアートに再構築する事を行なった。

山形県と新潟県の県境、鶴岡市鼠ヶ関地区の日本海に面した弁天島の先に位置するのは「恋する灯台」に認定されている鼠ヶ関灯台。 鼠ヶ関活性化プロジェクトの一環として開催された「鼠ヶ関 恋する灯台 夏煌めき2022イルミネーション」において鼠ヶ関灯台の外壁にプロジェクションマッピングを投影。 鼠ヶ関灯台の魅力とともに、四季折々の鼠ヶ関や、鶴岡の豊かな自然をイメージした映像で、弁天島遊歩道から続くイルミネーションとともに日本海夜景を彩った。

藤島イルミネーション「Hisu花」最終日のクロージングイベントで、明治時代の洋風建築である東田川文化記念館文化記念館（旧東田川郡会議事堂）の明治ホールを会場とし、酒田舞娘の演舞とのコラボレーションを実施。 酒田舞娘の優美さとしなやかさが映えるよう、繊細な光の粒子が舞う表現を取り入れた映像にしている。 また、洋風のホールでありながらお座敷の雰囲気をイメージできるように、日本の伝統紋様のパターンが光に当たって映し出される演出を施した。

2023年3月に東京国際フォーラムにて開催された国際的アート見本市「アートフェア東京」のアフターパーティーの空間演出を手がけたアートコレクティブ「Infinity Z」。 そのアートディレクターとして武田が参加。 千葉の厳選された銘酒と創作イタリアンを楽しめる、アートフェア東京来場者限定の屋外バーラウンジ「Slit Park」に『春、桜に宿る豊穣の神。民は宴を張り、桜に酒を捧げる。』をテーマに制作した作品を投影。 酒造りを通じて神々との繋がりを感じてきた日本古来の精神をデジタルで表現し、会場で供される銘酒に彩りを添えた。

県都 山形市のランドマークである霞城セントラルの2022年のクリスマスウィンターイルミネーションを施工。 ご依頼元よりテーマパークのような空間づくりをしてほしいとのご要望をいただいたため、『等身大のサンタクロースに会える場所』をコンセプトに、1階のアトリウムいっぱいに映像と光でクリスマスの世界観を演出した。

15万個のLED電球が織りなす庄内最大規模のイルミネーションイベント「藤島イルミネーション Hisu 花 de ないと 」。 2022年、2023年とオープニングの点灯式で、イルミネーション会場内にある明治時代の洋風建築東田川文化記念館文化記念館（旧東田川郡会議事堂）の外壁にプロジェクションマッピングを施した。藤が有名で、藤をモチーフにしたシーケンスや、クリスマスをイメージしたシーケンスも散りばめた。